温泉の成因

温泉の種類は多種多様で効能も様々なものがあり、一般的にあまり聞くことがない用語も含まれるために、なかなか理解しづらい面もあります。また法律で温泉について温泉法と行政指針としての鉱泉分析法指針の基準が異なることが、さらに複雑化を招いていると言えるでしょう。ここでは、簡単に温泉の成因についてふれ、基本的な三大要素について考えてみたいと思います。

まず温泉となるために必要なことは、熱、水、成分です。この3要素が温泉と名乗るためには必要となります。

熱源
熱の源がマグマによってもたらされるものを火山性温泉、そうでない熱源を持つものを非火山性温泉と呼ぶのですが(詳しくは「火山性温泉と非火山性温泉」の項参照)、現在活動している火山のマグマ溜まりだけではなく、活動を停止した後の固まったマグマ溜まりでも、高い熱を保持し続けているものもあります。

また、火山がなくともマグマが岩盤の間に流れる事によってそのまわりの岩石が熱を保持することもあります。火山が付近にないのに温かい水が湧出するのはこの要因である場合もあります。

また自然地温の熱も十分なエネルギーになりえます。この熱は岩石などに含まれる放射性元素が崩壊するときに発する熱であると考えられています。この他にも、放射性元素を多く含む岩石は熱を発するそうです。

さらに地球の内部は高温であるために深く掘削すれば温かい水が出ることがあります。
一般に深層熱水と呼ばれるのですが、水温は100m掘るごとに3度上昇し、理論的に1000m以上の大深度掘削をおこなえば温泉として十分な温度の温水を得ることができる計算になります。掘削技術が進歩した現代においては、たとえ浅い地層になんらかの熱源がなくとも温泉施設を作ることが可能なのです。


温泉の元となる水。なんらかの水が豊富に蓄えられる環境でなければ深く掘削しても意味はありません。我々が普段目にする雨や海水が長い年月を得て地下に浸透し、熱源によって温めらたものの他に、マグマに含まれる水分がマグマが冷える際に表出したものなどもあります。

成分
成分については「泉質の種類」の項でとりあげますが、やはらりなんらかの成分が溶け出す事が温泉には必要になり、その為に様々な効能が得られます。

成分には大きく分けてマグマに含まれている成分が溶け出したもの、岩石に含まれている成分、生物の活動によって得られる有機成分などがあります。

ニュース